朝8:30、静かな工房にスイッチが入る
大阪・八尾の工房に、若手職人のKさんがタイムカードを押して入ってきます。まだ会話は少なめで、聞こえるのはミシンの立ち上げ音と換気扇の風の音くらい。自分の作業台に向かうと、今日担当するバッグのトレイがきれいに並んでいます。前日に営業から共有された指示書と、検品担当のメモをざっと確認。「ふちスレ補色」「持ち手交換」など、1日の全体像を頭に描きつつ、道具を決まった位置に並べていきます。この段階からすでに、集中モードへの“儀式”が始まっています。
まずは観察から。1点ごとに「原因」をさぐる
作業の最初に行うのは、いきなり手を動かすことではなく「観察」です。同じように見...









