父の背中と、素直になれなかった若き日
東大阪の町で、幼い吉田丈彦が見ていたのは、現場に立ち続ける大工の父の姿でした。汗だくになりながらも、お客様と笑い合う背中。その一方で、「家業を継げ」とはっきり言われたことはほとんどない。だからこそ、素直に「継ぎたい」とも言えない距離感が生まれました。建築の世界に足を踏み入れながらも、「親父とは違うやり方をしたい」という反発心と、「この会社を守りたい」という責任感が、胸の内でせめぎ合う時期が続きます。大工仕事の厳しさと、ものづくりの楽しさ。その両方が、二代目としてのキャリアの原点になりました。
突然突きつけられた現実:多額の負債と創業者との葛藤
やがて、会社の数字...









