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「僕らは、僕らが作りたいものを作る!」 富田林発の、知る人ぞ知る家具ブランド
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「僕らは、僕らが作りたいものを作る!」 富田林発の、知る人ぞ知る家具ブランド

2025.10.02
株式会社カナタ製作所






株式会社カナタ製作所 / 代表取締役 金田直也 氏



大阪府富田林市に本社と工場を構えるカナタ製作所は、この地で長らく家具製作を続けている。歴史の始まりは1927(昭和2)年と古く、間もなく創業から100周年を迎える。現在は“SWITCH”というブランド名で家具を製造・販売。そのハイセンスな製品は家具にこだわりを持つ人やおしゃれ感度の高い人たちに刺さり、知る人ぞ知るブランドとなっている。
今回の取材に対応してくれた金田直也(かなた・なおや)氏は、現在は営業部。そんな金田氏が、社の成り立ちを話してくれた。

「僕らは、僕らが作りたいものを作る!」 富田林発の、知る人ぞ知る家具ブランド

弊社は私の曽祖父が、戦時中に戦闘機の操縦席の椅子を作っていたのが始まりで、戦後は籐を使った乳母車や応接セットなどの家具を製作するようになったんです。その後、祖父の代になって座椅子を作るようになって、これが看板商品になりました


時は昭和40〜50年代ごろ。当時の日本の住宅は畳敷きの和式が主。そのころは百貨店のインテリアコーナーに商品を置いてもらって、販売していた。

ですが1990年代の終わりころに、百貨店の売り上げが落ちる時期があったんです。私たちは販売を百貨店に依存していたので、百貨店の売り上げが下がれば弊社の売り上げも下がる。そのころは生活様式が変わってきて、座椅子のニーズが減ってきていたこともあったと思います。そこで現社長である私の父親と専務が『このまま、同じような商売を続けていても先が見えない。自分たちが本当に作ったり売ったりしていきたいものを、イチから考えて販売していこう。』となり、今の“SWITCH”という家具ブランドを立ち上げました


「僕らは、僕らが作りたいものを作る!」 富田林発の、知る人ぞ知る家具ブランド

「僕らは、僕らが作りたいものを作る!」 富田林発の、知る人ぞ知る家具ブランド


「自分たちが、本当に作りたいものを作る」 その精神こそが、“SWITCH”



“SWITCH”がリリースする商品はソファやチェア、テーブルが主だ。ミッドセンチュリーを感じさせるものであったり、シンプルながらもこだわりが感じ取れるなど、そのいずれも随所にデザイン性の高さがあふれ出ている。

弊社は社内に、デザイナーがいないんです。新しい商品は父である社長、専務が『こんなものを作りたい』から始まって、図面を書いたり実際に試作していくんです。市場がどうとか、最近の売れ筋などは、あまり意識していません。私たちが作るのは、自分たちが欲しいものやいいと思うもの。それを展示会などに出して、お客さんの反応が良ければ定番にするといった流れですね


「僕らは、僕らが作りたいものを作る!」 富田林発の、知る人ぞ知る家具ブランド

最近は安価に購入できる大量生産の家具もあるが、“SWITCH”の商品はデザイン性や品質、ソファが20〜30万円という価格帯も含めて、それらとは明らかに一線を画している。どちらが良い、悪いの話ではない。大量生産の既製品で納得できれば、それで良い。満足できず、自身の感性に合うものを求める層が“SWITCH”へと辿り着く。購入者の多くは自ら能動的に取り扱い店舗や公式ウェブサイトやSNSを通じて情報を得て、商品の購入に至っている。
また“SWITCH”の特徴であり、品質を保つためと同時に、ビジネス面でも重要なのが商品は受注生産であることだ。

基本的にはカタログに製品を掲載して、注文が入るたびに製作する受注生産という手法をとっています。提携いただいている家具店さんなどには、弊社の製品を展示いただき、それをお客様に試していただいて弊社に注文が入るという形です。受注生産なので、在庫を抱える必要がないのは弊社にとって大きなメリットですね。また受注生産だからこそ、細かなカスタムオーダーにもお応えすることができます。たとえばソファをご注文いただいたご夫婦の話ですが、旦那さんと奥さんの座る位置が決まっている。旦那さんの側は硬く、奥さんの側は柔らかくして欲しい等です。あるいは、カタログに載っているチェアにキャスターを付けて欲しいなど、お好みのご要望にも対応させていただけます。ご自分のイメージを絵に描いて持ってこられたお客さんも、いらっしゃいました。もちろん、それにもお応えさせていただきました

生産に関して、ほぼすべての工程を自社で行えることも強みだ。

「僕らは、僕らが作りたいものを作る!」 富田林発の、知る人ぞ知る家具ブランド

安易に外注に頼らないことは、弊社の強みです。家具は完成まで工程が多いのですが、弊社はそのほぼすべてを自社で行っています。一部を外部の業者さんにお願いされているところは多いのですが、弊社はほぼ一貫して製造できる。創業からもう少しで100年。自社製造にこだわる事は唯一無二になるのかなと思っています


“SWITCH”を次の100年につなぐ 求める人材とは



2027年に社は創業100周年を迎える。次の100年につなげるために大事なのは、人材作りだと次なる4代目は考える。

職人さんたちはそれほど高齢ではありませんが、時間とともにみなさん年齢を重ねられますからね。当然、採用活動は必要になってきます。弊社の職人さんはみなさん確かな技術をお持ちですが、とはいっても伝統工芸技術のように特殊なスキルが必要なものではありません。最初は上手くできなくても、続けていけばできるようになります。カナタ製作所が大事にするのは『実直なものづくり』、ものづくりにご興味があれば、ぜひ来ていただきたいです


「僕らは、僕らが作りたいものを作る!」 富田林発の、知る人ぞ知る家具ブランド

また、ただものづくりに没頭するだけでなく、デザインやマーケティングに興味がある人にとっても、興味深い職場になるだろう。

家具職人を目指す方もそうですが、マーケティングの観点を持っている方にとっても面白いと思うんです。たとえば製品の写真は、弊社にとってすごく大事なこと。言うなれば作り手の観点を持ちながら、売り手の発想も持てるような方ですね。材料がたくさん扱える環境でものづくりをしながら、その品物をどうやって売るか。作る事と売る事の両面で考えて、クリエイティブにやっていただける環境です。そういったことに関心がある方にも、ぜひ来ていただきたいですね


株式会社カナタ製作所
本社:大阪府富田林市宮町1丁目2-41
オフィシャルサイト:https://www.switch-works.com/