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「すべてがつながってたんです!」 スパイスカレーで女性店舗経営支援の夢に向かって
動画 ピックアップ大阪市中央区飲食・フード新着女性社長

「すべてがつながってたんです!」 スパイスカレーで女性店舗経営支援の夢に向かって

2025.08.21
株式会社つぼルー 「つぼルー カレー鍋 心斎橋総本家」





株式会社つぼルー 「つぼルー カレー鍋 心斎橋総本家」/ 代表 原田綾乃 氏



大阪・心斎橋のカレー鍋専門店「つぼルーカレー鍋心斎橋総本家」はGoogleマップで口コミ評価4.9を誇る人気店。
海外からの観光客や地元の常連客で、連日賑わいを見せている。
ヴィーガン(完全菜食主義者)対応のカレーは海外のお客様にも好評。牛・豚・鶏・ホルモンまで5種類の肉と5種類の野菜を贅沢に盛り込んだ「全部入りカレー」は見た目のインパクトも抜群だ。もやしやキャベツなど意外な食材の甘みとスパイスが絡み合い、絶妙なハーモニーを生み出している。

この成功の裏には、幾度もの壁を乗り越えてたどり着いた今がある。
今回、株式会社つぼルー 代表 原田綾乃氏に、その歩みと想いを伺った。

「すべてがつながってたんです!」 スパイスカレーで女性店舗経営支援の夢に向かって


コロナ禍ですべてをゼロに、そして大阪へ


原田氏は北海道出身。高校卒業後、専門学校でペットトリミングを学び、卒業後はペットサロンに勤務。経験を積んだのち、23歳で地元に戻り、自宅でペットのトリミングサロンを開業した。
トリマーの仕事は毎日一生懸命やっていました。でも30歳になって、「これからの人生、新しいことに挑戦したい」って思ったんです。


思い切って東京へ。ワインが好きだったこともあり、ワインバーを開業した。だが、2020年のコロナ禍で状況は一変する。
夜、営業ができなくなって、昼間何かできないかな?と考えました。コロナで重症化する人としない人がいることに気付いて、その差が免疫力だと思ったんです。それで免疫力を高める食事を出せたらって、スパイスについて独学で勉強し、スパイスカレーランチを始めたんです。


しかしその後、感染拡大により規制が強化され、再び営業制限に。テナントビルの契約のもめ事も重なり、「もう全部ゼロに戻したい。誰も知らない場所で一からやりたい!」そう思った原田さんが選んだのが大阪だった。
友達も知り合いもいない。だからこそ、新しい自分が出せると考えた。

飲食未経験者が心斎橋一等地へ


しかし、ここでも彼女は変化する。家政婦になって各家庭に愛情込め料理を提供しようと決める。早速、家政婦のマッチングサービスサイトに登録。併せて予防栄養学も学んだ。
家事代行や家政婦の需要が高まっているというニュースを見ました。おうち時間が増えて、家事が回らなくなったり、ご家族が疲弊してたりしたようです。家政婦としてがんばってたら、家政婦サイト内のお気に入りの数やリピーターの数などの評価で登録者約4,000人の中で全国3位、大阪府で1位になれたんです。自分は北海道人だけど、大阪の人の味覚や生活に合うんだ!と自信になりました。


手応えを感じた原田氏はお店を出すことに決めた。テナントを借りてお店を持つのははじめての経験である。
ビジネス街の中心地、本町。フードコート内の3坪ほどの場所を借りて、「おうちごはん より道」を出店。
原田氏手作りの肉じゃがやひじきの煮物などの家庭料理の数々が、家庭の味に飢えたサラリーマンに大いに受け大好評。
フードコートにはラーメン、餃子、カレーライスなど15店舗くらいある中で、私は「おばんざい屋」。お客様が溢れるほどになった頃、お客様や周囲の方たちから「自分のお店を持ったら?」って言っていただいたんです。


「すべてがつながってたんです!」 スパイスカレーで女性店舗経営支援の夢に向かって

そんな声に後押しされ、原田氏は独立店舗開業を決意。不動産会社に相談し、最初に紹介されたのが、現在の心斎橋の店舗だった。
昭和9年創業の洋食店「ニシモト」さんが入っていた物件です。「ここでやらせてください!」と営業中にお店に伺いました。お年を召された家主さんが「あなたならいいわよ」と言ってくださって。私に決まるまで多くの方が今の店舗の交渉に来られていて、そのすべてに断っていました。もう感激しました。飲食店開業経験ゼロの私にチャンスをくださったんです。


心斎橋の繁華街のど真ん中の飲み屋街の一等地。多くの大手飲食チェーンが名乗りを上げていたが、直接足を運び、真剣な思いを伝えた原田さんの姿勢が、家主の心に響いたのだ。

「もう店、辞めよう」と思った夜


こうしてオープンしたのがジンギスカンとラムしゃぶの専門店。オープン直後から人気が出て、忙しい日々。スタッフにも任せられるようになってきて、「やっと(経営が)回るお店になった!」って思っていた。だが、その裏では少しずつスタッフとの間にズレが生じていた。

私自身が“お祭り騒ぎ”みたいな接客が好きで、楽しすぎて……。その温度感の違いがスタッフとの間で積もってしまって。ある日突然、完全に任せていたスタッフ全員が急に辞めてしまったんです。ほんとうにショックで。夜、一人でお店に座り、もう店辞めようかなって本気で思いました。


そんな時、spice24 JAPAN CURRY CLUB(ジャパンカレークラブ)(※)代表 木下眞行氏との運命的な出会いがあった。実は、あの漫才コンビTKOの木下隆行氏の兄である。

(※)spice24 JAPAN CURRY CLUB:ジャパンカレークラブは24種のスパイスを使ったカレーメーカー。忙しいビジネスシーンでも、高品質な食事を簡単に提供できるカレーは健康と美容を考慮する。飲食店やイベントでの提供を目指し、企業とのコラボレーションをに特化。ビジネス戦略や経営に関する相談も受け付けている。


「あやのちゃんは、ここで終わる人じゃないよ。もう1回作り直せばいい。」
原田氏には、両親もおらず頼る友人もいなかった。そんな中、木下氏のその言葉に救われた。そして、この出会いが原田氏の人生を大きく変えていくことになる。

「すべてがつながってたんです!」 スパイスカレーで女性店舗経営支援の夢に向かって

それまでのお店のメニューは、全部私の感覚で作っていたので、スタッフが再現できないものばかりでした。 でもJAPAN CURRY CLUBのスパイスカレーならレシピがしっかり残せて、誰でも美味しく作れる。ちょうど家政婦時代に国際予防栄養学アドバイザーの資格を取っていて、最大の栄養食はスパイスカレーだと学んでいたことも思い出し、すべてがつながったんです。


そして、新たにスパイスカレーのお店に挑戦することに決めた。
2025年5月28日にジンギスカン店を閉店し、10日後の6月6日にカレー鍋専門店「つぼルー カレー鍋 心斎橋総本家」をオープン。
メニューも看板も内装も、すべて一新した。店名の「つぼルー」は、“つぼ”から出る秘伝のカレールーと、“つぼる(つぼにハマる)”という意味をかけ合わせたものだ。ジンギスカン店の1年半分の集客を「つぼルー」は半年で超えた。カレーは日本人の国民食。誰もが大好きで、しかも海外からのお客様にも好まれている。お店はGoogleの口コミも4.9という高評価を保っている。

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“一人じゃない”から広がる可能性


2025年4月、原田氏は木下氏とともに株式会社つぼルーを設立。木下氏はこれまで65店舗を経営し、ラーメン店やうなぎ店、焼肉店などのフランチャイズコンサルティングも手がけ、店舗運営の豊富な実績を持つ。 事業プロデュースは木下氏に依頼した。
多くの方が私を応援して、お客様も紹介してくださったんです。でも私、店にいるから直接返せなくて…。だからこそ、お店をもっと盛り上げて、恩返しできる仕組みを作りたい。という想いで株式会社を立ち上げました。今、その仕組みを形にしているところです。


原田氏が構想しているのは女性が独立できる支援型フランチャイズ。
シングルマザーや自信がない女性も、3年間店長で学んで、独立できる仕組み作りをしている。独立後もつぼルーグループとしてつながり続け、支援し続けるコミュニティを作る予定だ。
会社のことって一人だとなかなか相談できないんですよね。だから経営者だって、ここに入れば仲間がいる。そんなチームを作りたいんです。ロイヤリティ料は最低限にして、集めたお金はグループ間のイベントやセミナーに還元したいと思っています。


ずっと一人で頑張ってきたからこそ、今は“仲間と一緒に成長できる場”を作りたい。
女性が自信を持って一歩踏み出せる仕組みを作り、そっと背中を押せる存在になりたい。
それが今、原田氏の目指す未来だ。

北海道から東京、そして今大阪で根を張る。スパイスカレーで人生を飛躍した原田綾乃氏。
彼女の挑戦は、きっとこれからも誰かの一歩を照らしていくはずだ。


「すべてがつながってたんです!」 スパイスカレーで女性店舗経営支援の夢に向かって


株式会社つぼルー 「つぼルー カレー鍋 心斎橋総本家」
大阪市中央区心斎橋筋2丁目2-1 ニシモトビルヂング3階
オフィシャルサイト:https://tsuboru-curry.com/