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五つの療法で「まち全体」を健康に! “健康寿命10年差”に挑む、日本発の健康ブランド<オルソ村>
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五つの療法で「まち全体」を健康に! “健康寿命10年差”に挑む、日本発の健康ブランド<オルソ村>

2025.12.22
オルソグループ





オルソグループ / 会長・医師 鞆 浩康(とも ひろやす)氏

  

日本では平均寿命が延びる一方で、健康寿命(※1)との差はおよそ10年。「長く生きる」だけでなく「元気に生きる」ことが、いま社会の大きな課題となっている。
(※1)健康寿命:厚生労働省の定義では「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」とされている。

健康寿命と平均寿命の差を縮め、一人ひとりが笑顔で生きられる社会をつくることを目指し、大阪・天下茶屋を拠点に全国で医療・介護・福祉事業を多面的に展開しているのがオルソグループである。
休息・栄養・運動・手技(しゅぎ)・地域医療という「五つの療法」を連動させ、医療と暮らしをひとつにつなぐ “新しい健康モデル”に挑む。

この総合的な取り組みは「オルソ村」と呼ばれ、すでに実現に向けて動き出している。
今回は、その現在地と10年後に向けた展望をオルソグループ会長 鞆 浩康(とも ひろやす)氏に聞いた。

五つの療法で「まち全体」を健康に! “健康寿命10年差”に挑む、日本発の健康ブランド<オルソ村>


五つの療法がつながり合い、まちぐるみで健康を支える仕組み


オルソグループが掲げるのは「五つの療法」——休息・栄養・運動・手技・地域医療。
それぞれが相互に補い合い、人の健康を多面的にささえる現実世界が「オルソ村」だ。

整形外科クリニックや整骨院が中心となる〈手技療法〉。ピラティス(体幹を鍛え、全身のバランスを整えるエクササイズ)スタジオやスポーツジムなどで体を動かす〈運動療法〉。さらに、食堂・農園・サプリメント開発が〈栄養療法〉を担い、温泉旅館や睡眠専門クリニックが〈休息療法〉を実践する。
地域密着の病院、介護施設、保育園は〈地域療法〉として、暮らしの場そのものを支えている。

病気を治すことだけが健康ではありません。休むこと、食べること、動くこと、触れ合うこと。全部がつながって初めて“健康”になる。


鞆氏の言葉が示すように、「オルソ村」は事業の多角化ではなく、医療・介護・生活を一体で捉える試みだ。

五つの療法で「まち全体」を健康に! “健康寿命10年差”に挑む、日本発の健康ブランド<オルソ村>

医療の限界を越えて「人を健康にする方法」を探し続けた日々


鞆氏が医師になろうと決めたのは、小学校6年生のときだった。
社会科の教科書で戦争の歴史を学び、「このままでは再び戦争が起こるかもしれない」と感じた鞆氏は、“どんな時代でも生き残れる仕事”を真剣に考えたという。

食べ物がなければ人は生きられない。だから最初は農家になろうと思いました。でも住宅街で育ったこともあり、家が農家じゃないと難しいだろうと。「人が生きるために本当に必要なものって何だ?」と考えて、たどり着いたのが“健康”だったのです。


その直感が、後の人生を決定づけた。大学では整形外科を専攻する。

整形外科は、けがや病気の発症から回復、そして社会復帰まで、患者さんの歩みに寄り添えるんです。寝たきりを防ぐための予防にも関われる。それが魅力でした。


医師として救急の現場にも立ち、薬や手術だけでは救えない患者に直面し、「もっと根本から人を健康にできる方法があるのでは?」と思いを深めていった。

転機は、勤務先の病院で目にした一人の医師の施術だった。
腰痛で動けなかった患者が、薬も注射も使わず、医師に骨盤を軽く調整されただけで歩いて帰ったのだ。

まるで魔法みたいでした。でも、その瞬間に思い出したんです。小学生の頃、どんな時代でも人を健康にできる医療をしたいと思っていたことを。これこそ、自分が探していた道だと感じました。


西洋医学で磨いた診断・急性期対応の強みと、東洋医学(手技療法)に根ざす触診・調整の知をつなぎ合わせ、「必要な場面で最適な方法を選ぶ」本質的な医療を組み立てていく…… それが彼の出した答えだった。

勤務の合間を縫って手技療法の師を訪ね、柔道整復師や鍼灸師のもとで学びを重ねた。そして29歳のとき、副業としてオルソグループ(※2)を創業。

(※2)オルソ(Ortho):“整える・正す”を意味するギリシャ語 orthos に由来し、整形外科を意味する orthopedic の語頭でもある。

職人たちの技術を束ね、医療と手技療法をつなぐ“医師”として、チームで人を治す仕組みをつくりたかったのです。


やがてその活動は、整形外科クリニックや整骨院から、患者のニーズに応える形で様々な施設へと広がっていった。

五つの療法で「まち全体」を健康に! “健康寿命10年差”に挑む、日本発の健康ブランド<オルソ村>
「週末起業完全マニュアル」という本を読む鞆 氏。この頃に起業を考えはじめる


健康寿命の10年差を埋める!生活の中の医療へ


オルソグループ創業後も、臨床の現場に立ち続けた鞆氏。そこで感じたのは、「医療だけでは人は本当の意味で健康になれない」という限界だった。

薬を処方し、手術をしても、その後の生活習慣が整わなければ、患者さんは再発を繰り返してしまいます。
病気を治すのはもちろんのこと、病気にならない体をつくることが大切。そのためには、医療の外側に目を向ける必要があると考えました。


そうした思いから生まれたのが、「五つの療法」という考え方だ。
心身を休める〈休息療法〉、食で支える〈栄養療法〉、体を動かす〈運動療法〉、手で整える〈手技療法〉、そして地域につながる〈地域療法〉…… これらが互いに補い合いながら、人の健康を総合的に支えていくというもの。

現在、オルソグループは大阪府内外に50施設以上、従業員約1,600名にまで拡大。
クリニックや整骨院だけでなく、ピラティススタジオ、食堂、温泉旅館などさまざまな施設が連携し、五つの療法を実践する場が各地で広がっている。

ここまでグループを育て上げるまでに、語られなかった苦労の数はきっと少なくない。それでも鞆氏の語り口は終始穏やかで、笑顔には確かな自信と希望がにじむ。

鞆氏が考える健康とは何か?

介護がいらない状態で元気に過ごせることが、私なりの健康の定義です。今は平均寿命は伸びていますが、健康寿命との間には約10年の差がある。医療技術が進んでも、この差は縮まりません。だからこそ、日々の暮らしの中で体を整える意識が欠かせないんです。



理念が人を育てる、“笑顔と元気”が循環する組織


「自立して整う」健康観は、組織づくりにも通じる。オルソグループは、事業の多様さだけでなく、現場から次々にリーダーが育つ“成長の循環”を強みとしている。

例えば、いまやグループ最大の介護部門を束ねるのは、もともとクリニックの受付スタッフだった女性だ。
「資格がなくてもチャレンジできる環境がある」と感じ、自らの手で事業を立ち上げ、病院や介護施設を統括する経営者となった。

一人ひとりが自ら考え、挑戦できる環境があるのは、根底に共有された価値観があるからだ。

“健康を通じて笑顔と元気を”というのが、うちの理念です。これは誰かに教えられて覚えるものではなくて、日々の仕事の中で「ああ、これがうちの理念なんやな」と感じてもらうものだと思っています。
押し付けるよりも、自然と染みこんでいくような形で伝えたい。そうすれば、社員の笑顔が患者さんや地域にも広がっていく。それが理想の循環です。


その理念を“感じてもらう”ための工夫も、オルソグループらしい。社員の誕生日には「五つの療法」にちなんだギフトを贈る福利厚生があり、〈休息療法〉の枕は特に人気が高かった。

オルソグループ広報・佐々木絵美氏:「五つの療法」の中から自分で選べる仕組みで、自然と「うちの理念ってこういうことなんだ」と意識できる機会になっていますね。みんな「今年のギフトは「五つの療法」のどれにしようかな?」と楽しみにしていて。私は〈栄養療法〉の食事券もお気に入りです。


また、M&Aで新たに加わった事業所でも、まず最初に取り組むのは理念づくりだという。
すべての拠点が「笑顔と元気を」という共通の言葉を軸に、自らの地域や職種に合った理念を編み出していくのだ。

異なる業種を束ねているのは、ルールではなく“想い”。その一貫した価値観こそが、オルソグループの成長を支えている。

五つの療法で「まち全体」を健康に! “健康寿命10年差”に挑む、日本発の健康ブランド<オルソ村>


<オルソ村>が描く、まちを治す未来とは?


人の健康を多面的に支える取り組み「オルソ村」構想は、着々と進んでいる。
2025年末にはメタバース上で「オルソ村開村」を宣言し、2035年までの10年間で、「五つの療法」を統合した大型複合拠点を“Excellent(大変素晴らしい)”なモデルへと成熟させる計画だ。

その先の10年では、この仕組みを全国へ広げ、2045年には「日本発の健康ブランド」として世界に発信することを目指している。

これからはリアルとデジタルの両面で、健康をつくる場を広げていきたい。最終的には、全国の仲間と一緒に「オルソ村」を増やしていきたいんです。医療の枠を越えて、「まちを治す仕組み」を各地に根づかせていけたらと思っています。


そのビジョンを具体化する取り組みの一つが、独自の健診事業「オルソ健診」だ。
従来の健康診断に睡眠・栄養・運動の要素を加え、スタッフや地域住民の健康リテラシーを高める仕組みをつくっている。
健康への関心が低い人にも届く形で、日本全体の健康寿命を延ばしたいと考えているのだ。

創業から20年。鞆氏の挑戦は、整形外科医としての延長ではなく、「医療を社会全体で再定義する挑戦」へと進化している。

一般的には「病気を治すのが医者」と思われがちですが、本来は「病気にならないようにする」ことこそ医者の役割だと考えています。
私たちはこれからも、誰もが元気で笑顔でいられる社会を目指していきます。


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オルソグループ
本社:大阪府大阪市西成区天下茶屋3-26-16 オルソビルディング3F
オフィシャルサイト:https://ortho-g.co.jp/