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パートも社員もみんなでつくる! “好き”が動かすお茶の未来
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パートも社員もみんなでつくる! “好き”が動かすお茶の未来

2025.08.18
共栄製茶 株式会社

共栄製茶 株式会社 / 取締役社長 西坂 太 氏




京都に複数店舗・工場を構え、大阪に本社を置く共栄製茶株式会社(以下、共栄製茶)。京都に4つの直営店(TEA SQUARE MORIHAN)を構え1836年創業の「森半」のブランドで知られる老舗企業である。
訪れると、まず驚くのがその工場らしからぬ空間。「お茶離れ」と言われて久しい今でも、国内外から人が集まり続ける。
“いつの時代にもお客様を第一とし、「信頼される品質」の追求を通じて、伝統の上に革新的創造を重ねていく”という、共栄製茶の経営理念。この本質と今後について、同社取締役社長 西坂太氏に話を伺った。

パートも社員もみんなでつくる! “好き”が動かすお茶の未来

工場なのにワクワクする空間


2023年6月、共栄製茶は創業の地に「TEA SQUARE MORIHAN」をオープン。施設内ではお茶を作る工程を見学できる。

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TEA SQUARE MORIHANはただ単にお茶に関した展示だけでなく、出来るだけ動きのある施設をめざしました。

抹茶を挽く石臼が回っていたり、ほうじ茶の焙煎機は見るだけでなく香りも楽しめる。菓子工房ではどら焼きの皮を自動で焼いている風景など、五感で感じる施設になっている。
さらに茶業界では非公開になっている茶師たちのお茶を審査する風景もオープンにしている。この作業は製茶会社では大変重要なものだ。

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このように、TEA SQUARE MORIHANでは、五感で感じる展示が魅力。来る人を飽きさせない仕掛けがあちこちに詰まっている。
海外からの観光客も多く、日によっては来店者の半分以上が外国人ということも。根っこにあるのは「お茶の文化を楽しんでほしい」という、ごく自然な気持ちだ。

若い人にお茶を届けるために作ったもの


今どきの若者にとって、急須は“昭和の道具”なのかもしれない。だからこそ共栄製茶は、そのイメージを覆す道具を自分たちで作った。今の急須のデメリットを覆すそれが「五感で味わう急須 CHASTA(チャスタ)」である。
素材には、医療用器具を手がける米化学大手イーストマン・ケミカル社が開発した合成樹脂「トライタン」を採用。軽くて割れにくく、お茶だけでなくコーヒーやドレッシングポットとしても活用できる。チャスタは2022年4月の発売から3年で3万個を超えるヒットとなった。

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チャスタの開発は「急須ってなんで使いにくいんだろう?」という社員たちの声から始まったもの。開発部門だけでなく営業や経理など部門を超えて意見を募った。
トライタンの厚みには特にこだわりがある。温かさは伝わりつつも、熱すぎて持てないことがないような絶妙な厚さ。何度もテストを重ね、最終的には7~8ミリ程度に落ち着いた。
内部構造もできるだけシンプルにしました。ペットボトルが人気なのはその“手軽さ”。だからこそ、急須ももっと気軽に使えるようにしたかったんです。


共栄製茶は、お客様の声も丁寧に受け止めている。たとえば、トイレの案内板を見直したり、店舗のドアを自動化したりと、細やかな改善を積み重ねてきた。現場の“ちょっと気になる”に都度向き合い、オープンから改善し続けている。

社長はコーヒー業界から転身!?


西坂氏は、サンフランシスコで設立された歴史のあるコーヒーブランド「MJB(エム・ジェー・ビー)」の日本法人で営業を経験後、同社の解散を機に2006年に共栄製茶へ転籍。現場や営業所での経験を積み、2020年に共栄製茶の取締役社長に就任した。コーヒーは嗜好性が強いが、お茶は嗜好性プラス体に良いなど健康という価値もある。その上で嗜好性をどう重ねるかが、挑戦していきたいと語る。

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パートも社員もみんなでつくる! “好き”が動かすお茶の未来

20年ほど前はリーフ茶が市場の7~8割を占めていました。現在、急須で淹れるお茶は全体の3割を満たしていません。それでも、急須で淹れたお茶のほうが美味しいと感じる人は確かにいるんです。コーヒーの“嗜好性”を長く見てきた経験から、『お茶にも味わう楽しさを加えられないか』と模索を続ける中で試行錯誤を重ねてきました。お茶の健康性に、コーヒーのような嗜好性を掛け合わせた、新しい価値の商品づくりを目指しています。

共栄製茶は抹茶や粉末原料の供給にも強みを持っている。有名グローバル企業へのOEMや原料卸も数多く手がけており、実は売上の半分は「森半」のブランド名がでない原料卸が占めている。

近年、国内外からの抹茶の需要は高い。最近ではタイの王室関係の茶園からの相談が入るなど、海外への可能性も広がっている。

いいものは、“お茶が好き”から生まれる


「社員として一番大切なことは“お茶が好きかどうか”です」と西坂社長は言う。営業でも、製造でも、経理や総務でも関係ない。お茶・紅茶・コーヒーのどれかに愛がある人は、仕事に前向きになれるし、続く人が多いそうだ。
焙煎機を買って自分で豆を焼いてくる社員もいるし、他社のお茶を毎日飲んで研究している営業もいるんですよ。そういう人たちはやっぱり伸びますね。


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毎月1回、全社員から意見を募って商品開発を進めている。今後はもっと商品の深堀をする意味もあり商品カテゴリー別のプロジェクト進行する予定だ。最近では携帯できるお茶ポットのデザインを入社1年目の社員が提案して商品化された。
品質保証部では、社内向けのお茶情報冊子を80号以上発行しており、その内容を小学生向けの本「森のくま半といく!お茶・コーヒーの探検」を出版した。「森のくま半」「ケロじい」「兎茶姫(うさひめ)」といったキャラクターも、社内のパートスタッフのアイデアから生まれたものだ。キャラクターたちは絵本の中で活躍しており、地元の小学校に配布された。子どもたちがお茶を身近に感じるきっかけにもなっている。

パートも社員もみんなでつくる! “好き”が動かすお茶の未来

今後も「好き」から生まれるアイデアや提案が、森半ブランドの未来をつくっていくのだろう。それは、共栄製茶が長年大切にしてきた「おいしさ」「安心」「安全」、そして“挑戦が生まれる環境づくり”にも、しっかりとつながる。伝統を守りながら、より多くの人に届けるために、これからも革新と創造を重ねていく。

共栄製茶株式会社
本社:大阪市北区西天満5丁目1番1号 ザ・セヤマビル5F
オフィシャルサイト:https://www.kyoeiseicha.co.jp
オンラインショップ:https://www.tea-and-coffee.shop
公式Instagram:https://www.instagram.com/morihan_official
公式X(旧Twitter):https://x.com/kyoeiseicha