株式会社イット / 代表取締役 伊藤 司 氏
大阪は西区江戸堀にグルメ系SNSマーケティングに威力を発揮する企業がある。
株式会社イット。代表取締役 伊藤 司氏は大学卒業後、株式会社キョードー大阪(※1)に就職し、そこで広報の仕事に従事。その後、独立し、SNSマーケティングを独学で学び、インフルエンサーマーケティング事業を手掛ける。
キョードー大阪時代に築いた広い人脈から仕事の紹介を受け、一事業として確立する。
現在は飲食業界に特化し、数々の飲食店の集客に尽力し成功している。
一社員から今は現在SNSマーケティングに長けた経営者になった経緯や、今後の目標、夢など話を伺った。
(※1)株式会社キョードー大阪:コンサート・演劇・ミュージカル・落語・スポーツイベント、美術展等様々なエンタテインメントを企画・運営する企業。

自分の足で立ちたい。安定した会社員からの独立
大学卒業後、コンサートや演劇といったイベントの企画・運営に携わる株式会社キョードー大阪に就職した伊藤氏。
そこで7年間広報の仕事に携わる。
広告代理店や取引先企業の方と飲み会やコンパをよく開催していたという。
仕事ではなかったものの「この飲み会では、どんな人や場を提供すれば喜んでもらえるか」を常に考え、人から求められる人材になることを心がけていた伊藤氏。そんな忙しくも安定した環境で着実にキャリアを築いていたが、心機一転、独立へ。
いずれ独立したいという思いはあったのですが、順調だった社会人生活の中で、このまま会社にいては依存してしまうのではないかと不安になったんです。そうなったらおもしろくない人生になりそうだと思ったので、自分の足で立っていきたいと思って退職を決意しました。
キョードー大阪退職後、キャスティングをメインに手掛ける「イトープロダクション」を立ち上げる。
前職のキョードー大阪で知り合った広告代理店からの仕事や、SUMMER SONIC(※2)のステージプロデュースを手掛けるなど自分が楽しいと思える仕事にチャレンジしていった。
ちょうどキョードー大阪でSNSを始めたこともあり、音楽イベントにインフルエンサーを招待するプロモーションにチャレンジしたことを機に、今後ビジネスになるのではないかと思い、個人事業主として本格的に事業をスタート。
キョードー大阪時代の人脈から商業施設から美容室、ラーメン屋まで、様々な業種のクライアントを得て、インフルエンサーマーケティングの先駆けとして活動の場を広げる。
(※2)SUMMER SONIC:毎年8月上旬から中旬の間で2日間、土曜・日曜に千葉・大阪で開催される都市型ロックフェスティバル。略称サマソニ。
右が代表の伊藤司氏
関西一円で飲食事業を手掛ける株式会社未知インターナショナルがプロデュースしたお芋スイーツ店「高級芋菓子しみず」のSNSマーケティングを手掛け、約3年でオフィシャルアカウント28,000フォロワーを獲得。全国への店舗拡大に貢献する。
『高級芋菓子しみず』の広報やSNSをすべて任せていただき、広告費やコストを最適化しながら集客できるサービスを追求していかなければと思いました。成果がしっかり出せたことも嬉しかったのですが、この案件をきっかけに実績が付いて、新たな顧客の紹介というご縁をいただけたことが大きかったと思います。
私の場合は本当に人脈から仕事が広がっていきました。
ブランドを立ち上げた株式会社未知インターナショナルの綱場代表とは、プライベートでもお付き合いさせていただいています。
SNSマーケティングの実績はもちろん、伊藤氏の謙虚さと人柄の良さがあるからこそ、人脈は広がっている。

飲食業界に特化した事業で法人化へ
インフルエンサーのキャスティングのほか、SNSマーケティングの案件を進めながらGoogleマップ対策や広告運用などの手法を取り入れたところ、とある飲食店の売上を月1,200万円アップさせ、顧客から賞賛され、伊藤氏自身も自信を深める。
更にMEO対策(※3)など自分なりに、サービスを深堀りして独学で勉強し、より形にしていき、口コミ特化型のGoogleマップ対策ツール「チェックイット」をリリース。1年で約500店舗導入に成功している。
(※3)MEO対策:Googleマップでの上位表示を目指す対策を意味する。 ローカルSEOとも呼ばれ、ビジネス情報や店舗情報を検索アルゴリズムに沿って最適化し、ローカル検索において上位に表示させる仕組みである。

私はもともと勉強が得意ではないんです(笑)。だからリリースしてから修正しながら徐々に形にしていきました。
お客様とは二人三脚で進めさせていただけたのも大きいですね。それでうまく売上や集客アップに成功すれば、別のクライアントを紹介していただける善循環で進んできました。
会社経営を突き詰め、作品を世界へ
キョードー大阪時代の経験だけではなく、プライベートでも音楽フェスティバル(以下フェス)が好きという伊藤氏は、国内だけではなく海外の音楽フェスに参加することも多い。
砂漠地帯で開催され、アメリカで人気の高い野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」(※3)にも参加し、そのクリエイティブに刺激を受け、ぜひ日本に持ち込みたいという思いを強く持った。
(※3)コーチェラ・フェスティバル:アメリカ合衆国カリフォルニア州インディオの砂漠地帯“コーアチェラ・バレー”(コロラド砂漠の一角)にて行なわれている野外音楽フェスティバル。世界のフェス・シーズン幕開けの先陣を切る、非常に注目されるフェスティバルでもある。

キョードー大阪に勤務していたころ、歌がすごくうまいのに売れていないアーティストを見て、いいモノは売れてほしいと思ったんです。いずれはまた、音楽フェスのステージのクリエイティブも手掛けたいと思っていますが、まだそのフェーズ(局面)ではありません。
今は、営業や経理、総務などすべて合わせて成り立っている『会社』という複雑で難しい作品づくりを突き詰めたいと思っています。
そしてゆくゆくは音楽フェスなどのリアルイベントや今関わっている飲食に関わる<作品づくり>も手掛け世界に発信したいですね。
社名の「イット」は、クリエイターが“一途”に輝ける世の中にしたいというビジョンから名付けられている。
クリエイターとは、アーティストはもちろん、飲食店などのクライアントや同社の社員たちも含まれている。
すべてのクリエイターが輝ける場所を用意するべく、株式会社イットはこれからも一途に輝き続ける。

