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エンジニアがビジネスを考えないのはなぜ?高校中退社長が仕掛けるクリエイターファースト企業
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エンジニアがビジネスを考えないのはなぜ?高校中退社長が仕掛けるクリエイターファースト企業

2025.06.03
株式会社アクトビ

株式会社アクトビ 代表取締役社長 兼 CEO / 藤原良輔 氏



株式会社アクトビは、エンジニアとビジネスの融合を掲げ、DX事業(※1)を展開している。
代表取締役 兼 CEO 藤原良輔 氏は高校を中退後、高級車ベンツの整備士、飲食店経営を経て、IT業界に転身した異色の経歴をもつ。
2018年にアクトビを設立し、大手企業との直取引を拡大させ、急成長を遂げた。
藤原氏のこれまでの歩みやアクトビ成長の軌跡、そして現代の若者へ向けたメッセージを聞く。

(※1)DX事業:デジタル技術を活用して業務プロセスやビジネスモデルを改革する取り組み。DX(デジタルトランスフォーメーション)とも呼ばれている。

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目の前のお客様だけでなく、世の中へもっと広く貢献したい


藤原氏のキャリアは、一風変わっている。高校を中退した後、キャバクラでアルバイトをしていた。店に来る客が乗るベンツを見て「カッコいいな、乗りたいな」と憧れを抱き、自動車整備の専門学校で整備士の資格を取り、メルセデスベンツ正規ディーラーへ入社する。そこで整備作業に従事。21歳のとき、社内資格であるメルセデスベンツ公認メカニック資格を当時史上最年少で全て取得する。仕事の内容も、故障箇所や原因を探求する故障診断士になった。大幅に昇給したものの、あるとき整備作業で車体の中身を目にしたとき、不意にベンツへの興味が失せたという。
仕事は楽しくやってたんですが、フロントのカバーを外してギアを開けたとき、もういい辞めよう思って。

藤原氏が好きだったのはベンツ製の自動車であって、憧れていたベンツの中身や構造部分まで全てを知り、そこで整備士としての熱が冷めてしまったのだという。 そして、貯金が7万円の状態で整備士を辞めることを決意。

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整備士時代の 藤原氏



飲食店を始めようと思って辞めたのに、元手がない現実に直面する。当時ブログも書いていた藤原氏。その熱心な読者から、親身に融資に協力してくれる人物が現れ、その後銀行から融資を受けることができたという。
晴れて西中島に小さなダイニングバーを開業。経営は順調だったが、ある時ふと疑問が湧いた。
自分の生き方を通して、誰かが前向きになれるようなことをしたいと考えていたはずなのに、今やっていることは規模が小さい。お店は目の前の人しか価値を提供できない。もっと世間に価値を提供したい。これじゃないわと思って、店を畳んだのが24歳のときです。

ベンツを辞めるときも店を畳むときも、藤原氏は決断が早い。
これは性分ですね。次に進みたくなる衝動に駆られて、続けられないんですよ。


店を閉めたとき、まだ次のステップに向けた準備は何もしていなかった。最終的にレジャー産業かIT業界に絞り込んで検討した結果、IT業界に可能性を見出す。そして上京する。

IT技術で顧客の業務を解決するシステム開発と運用を請け負うSIer(エスアイヤー)企業(※2)に入ってエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるも、基礎知識が何もない状態からのスタートだった。そのため、毎朝4時に起床してWi-Fiが無料で使えるファストフード店へ行き、夜中まで勉強に励んだ。
(※2)SIer(エスアイヤー)企業:System Integratorの略で、システム開発や運用などを請け負う企業。

僕は決して才能のあるタイプではなく、人一倍努力ができるだけなんです。人より努力すれば成果がついてくることは分かっていたので、ひたすら努力、死ぬほど勉強しました。楽しいと感じることは努力できる性分なんです。


人一倍の努力をして、スキルの習得に努めた藤原氏。新規事業の立ち上げ要員として声がかかるまでに成長した。
ところが新規事業開発を通して、藤原氏はエンジニアの仕事のあり方に疑問を感じるようになる。
オーダーされたものをつくるだけでなく、それが誰にどのように使われ、どのような価値を生み出すのかを理解することが重要だと考えるようになった。

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東京時代の 藤原氏


コロナ禍で事業計画を前倒しで、急成長


2018年、30歳を目前にした藤原氏は、3年半勤めた会社を退職して、コンサルティングと事業開発を行うベンチャー企業に入社した。
そこでは、ベンチャー企業ならではのスピード感や意思決定の早さを目の当たりにした。
そんな折、父親の体調不良や自身の結婚など、仕事以外で考えたり判断したりすることが増えてきたこともあって、大阪へ戻ることになる。ベンチャー企業は、わずか3か月の在籍だった。

大阪へ戻った藤原氏はフリーランスのエンジニアとして活動を始める。
当時を「クライアントに失礼だった」と振り返る。
報酬はそれなりにあるし、生活にも不満がない。旅行費用を稼ぐために仕事を請けているような状態でした。この働き方は一生続かないということが何となく分かっていて、不安と焦りがありました。


そんなとき事業家の知人から「ITの会社に興味があるが、どうやってつくるの?」という相談が来る。
藤原氏もITの会社をつくりたいと考えていたため「挑戦してみるか。」と、その知人が経営する会社から何と100%の出資を受ける。そして株式会社アクトビを設立した。
その後、藤原氏が会社を買い取って独立し、現在の体制を固めていくことになる。

2018年に会社を設立して現在7年経つが、創業2年目に世の中をコロナ禍が襲う。
影響は受けました。しかし組織としてそこで一気に伸びました。

なんと、コロナ禍で会社を急成長させたという。

エンジニアの価値を上げるためには、顧客との直接取り引きが必要と考えていた藤原氏。そのためには信頼される実績が必須だ。3~4年かけて実績をつくってから直接企業へ営業をかけていく計画だったが、2年目にコロナ禍が来た。各企業は広告予算をストップさせ、その予算がデジタル投資予算へ流れていることを知った藤原氏は「今やろう!」と決断する。
デジタル投資プロジェクトの仕事は、まさに僕らが本来やりたかった”本質的な開発”そのものでした。そのタイミングで、僕たちは事業の方向性を見直し、下請けや小規模の案件から移行して、プライム(元請け)での事業開発案件を中心に置くことに決めたんです。


その結果、思い切った体制変更ができ、業績が大きく伸びた。
またフリーランスで契約していたエンジニアを正社員化し、組織としても大きく成長できた。

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成長意欲がある人に入社してほしい


今、会社は大きく二つの方向で動いているという。
一つは、企業の新規事業づくりで、企業が持っているビッグデータや独自のナレッジを活かしたソフトウェアプロダクトをつくり、新しい収益性を生み出す。
それが「攻め」だとすると、もうひとつは「守り」だという。
業務改善やセールスフォース(営業支援や顧客関係管理などの機能を備えたクラウド型のビジネスアプリケーション)の運用、開発・定着支援事業だ。
このようなアクトビの仕事は次第に世の中で認知され、新規顧客の問合せが多くなってくる。
だが「攻めの営業」を今まであまりやっていないことを自社の弱みと捉え、今年からは新たに営業体制を構築し、新規開拓にも力を入れていく。

藤原氏は、会社経営のどんなところに、やりがいや面白さを見出しているのだろうか。
アクトビを選んで入社してくれた人が、ここで成長していく姿を見るのが楽しいです。経営に関しては世の中のマーケットに対して何が価値になるかを見るようにしているので常に新しい事業をつくっている感じなんです。その事業がマーケットに認められ、組織が伸びるのも好きですし、またそこが楽しいです。


このインタビューの席には、広報を担当する社員も2人同席していた。
彼女たちに「なぜアクトビを選んだのか?」を尋ねてみた。
山田菜々恵さん(入社2年目):前職でエンジニアから広報に異動したものの、会社への共感が足りず悩んでいました。そんな時に、転職サービスを通してアクトビからスカウトメッセージをいただいて、初めは疑念を抱きつつも面談へ進んで、藤原から会社の方向性や広報の重要性を聞きました。会社の将来性に魅力を感じたことと、エンジニア時代の経験とも重ね合わせて、ここでなら意義のある仕事ができると確信して入社を決めました。

用正宝花さん(今年2月入社):19歳から訪問販売の仕事をしていましたが、必要な物は自ら買いに行きますよね。わざわざ売り歩くって、必要とされないものを売っているんじゃないかという思いがありました。買いたいと思ってもらえる物づくりに関わりたいと考えていた時、転職サービスでアクトビを知り、「無駄なものはつくらない」という理念と、クライアントとの直接取引にこだわる姿勢に共感したんです。この会社を未来に残したい、大きく成長させたいと思いました。

2人の話を聞く藤原氏の顔は「嬉しいですね」と笑顔でほころんでいた。

最後に、藤原氏へ読者へのメッセージを聞いた。
若い人の成長率って、入る会社によって大きく差がつくと思っています。僕は、成長できるタイミングで、思いっきり成長させてあげることが企業の責務だと考えているので、たくさんの若者がこれからもアクトビで成長していって欲しいと思っています。


高校を中退したあと高級車ベンツのメカニックから始まって、ダイニングバー経営、アルバイト、フリーランスエンジニア、そして現在の会社経営に至る道程は、思い返せば決して無駄ではない。
社名のACT BE (アクトビ)、直訳すると「行動たるは・・」。
そう、すべての経験が今の藤原氏を形成するために準備された経路だったのではないだろうか。

エンジニアがビジネスを考えないのはなぜ?高校中退社長が仕掛けるクリエイターファースト企業



株式会社アクトビ
大阪本社:大阪市西区北堀江1丁目3-24 4F
オフィシャルサイト:https://actbe.co.jp/