株式会社クリエイトシステムズ / 代表取締役 竹田圭佑氏
「右も左も分からんのに、ようやってるよな。」
株式会社クリエイトシステムズ 代表取締役 竹田圭佑氏が24歳で起業して間もない頃、周囲からこう言われた。
しかし、2018年の設立以来、同社は訪問看護・訪問介護をはじめ、有料老人ホームの運営、マンション管理、入居紹介、医療・福祉コンサルティングなど、幅広く事業を展開し、多角経営を進めてきた。飛ぶ鳥を落とす勢いとも言える。
今後、5年以内に30棟設立を目標にしている。
介護業界でヘルパーなどの現場経験を積んだ「たたき上げの経営者」竹田氏は、起業当初から常に利用者の立場に立って動くことを大切にしてきた。
利用者、スタッフと真摯に向き合う姿勢の根底にある想いとは。

現場を知っているからこそ向き合える
竹田氏が介護業界に入ったのは19歳のとき。在宅医療や病院勤務、ヘルパーの経験を積み、現場を多面的に理解することにつながった。
今でも、必要があればヘルパーとして現場に入ります。僕には社長だから現場をやらないという考えはありません。
現場を経験しないで管理や運営をしている例が結構多いようで、不正請求や虐待につながっているのではないかと思ったりします。
やれば儲かるという仕事でもありません。入居者やその家族に向き合う姿勢が大事ではないでしょうか。
そんな想いが事業を強く後押ししているのだろうか。
24歳で創業してから、訪問介護・看護、住宅型有料老人ホーム、そして賃貸管理事業など、生活を支えるさまざまな事業を展開するようになった。
大阪市や岸和田市で運営する有料老人ホームでは、より多くの人に利用してもらえるようリーズナブルな価格設定で、24時間介護・看護対応可能というサービス提供を実現する。
大阪市内の訪問介護事業では、掃除や入浴・排泄介助にとどまらず、買い物同行など日常生活に寄り添ったサポートを行うなど、幅広い入居者支援体制を築き上げている。
事業の拡大につれて、スタッフは80名規模にまで増えた。
「断らない」「なんとか受け入れる」という信念
竹田氏が大切にしているのは、利用者の立場に立った支援を「断らない」姿勢だ。
介護事業以外にも、関連領域の複数の事業を展開しているのは、老人ホームだけ、訪問看護だけを運営している場合よりも、入居希望者の多様なニーズに応えられることを目指した結果でもある。
また、介護の現場では、制度や条件によって入居者の受け入れが難しいケースも少なくないが、竹田氏はそんな場合でも、その一人ひとりに真摯に向き合い、スタッフと話し合って最善の方法を模索するようにしている。
他社では受け入れが難しい利用者さんでも、僕たちに相談してもらえれば、「どうにかできないか」と常に考えます。さまざまな制度を駆使してでも、入居や支援の方法を探す。それがうちのスタンスです。
「これがやりたい」という希望はウェルカム!適所適材の可能性を追求する経営
介護業界を取り巻く環境は厳しさを増している。
介護報酬は3年ごとに改定されるが、近年は引き下げ傾向が続いて事業者の経営を圧迫している。
2027年の介護保険法改正・介護報酬改定も控えていて、先行きは不透明だ。
制度が変わったとしても、利用者さん、その家族様に安心してもらえるように、利用者、スタッフ双方にとっていい仕組みづくりをスタッフと話し合いながら進めていきます。また、今後も保険事業だけでなく、障害者支援事業などのサービスも提供していきたいと思います。
スタッフ1人ひとりが活躍できる環境づくりには独自の視点を持っている。
スタッフの可能性を入社時の職種だけで終わらせたくないんです。
営業で入ったけど、営業には向かないかもしれないので、ヘルパーやドライバーをしたいとか、関連企業の就労支援の支援員になりたいとか、希望が言えるような環境づくりをしていきたいです。
スキルや適性についてしっかり本人と話し合って、各人が一番力の発揮できるポジションに配置されれば、スキルアップにつながりやすく、結果的にそれが収入アップになる可能性も高い。そんな可能性をこちらからスタッフに提案していきます。
また僕自身、若いので、スタッフの方からも、どんどん提案してきてもらえればうれしいです。一緒に成長していきたいと思います。
若い竹田氏だからこそ、「可能性を閉じない環境」の重要性を実感できるのかもしれない。
断らない。
あきらめない。
そして、
スタッフとともに成長する。
竹田氏の理想を追う経営はどんな高みに至るだろうか。

