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<ギフト×食品×農業>でより多くの人々に「地球愛」を届けたい
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<ギフト×食品×農業>でより多くの人々に「地球愛」を届けたい

2025.03.31
株式会社プレーリードッグ





株式会社プレーリードッグ / 代表取締役 松岡良幸氏



設立から31年目を迎える株式会社プレーリードッグは、ギフト事業、ライフスタイル・和布華事業、ファーム事業、SP事業と4つの事業を行う企業だ。
1993年に設立された当初からギフト業界に特化し、タオルや寝具を中心としたギフトセットの企画・販売を手がけてきた。
贈り物としての実用性と美しさを兼ね備えたプレーリードッグの商品は市場で支持され、国内外で着実にファンを増やし、一時海外拠点も設立し規模を拡大してきた。
社の代表である松岡良幸氏に事業の話を伺った。

<ギフト×食品×農業>でより多くの人々に「地球愛」を届けたい


「ケーキタオル」で築いたブランドの礎


大ヒット商品「ケーキタオル」はフランスの展示会で出会って電撃的に採用した28歳のフランス人青年と米国ニューヨークギフトショーに出展。彼がケーキパテシエの服装で流暢な英語で商品説明するとブースが華やかになりお客さんで溢れて4日間で日本円で2,000万円の売り上げを記録した。(この数字はおそらくその展示会場の全出展ブースで最も高い売上高であった。)

<ギフト×食品×農業>でより多くの人々に「地球愛」を届けたい

この成功が後のプレーリードッグの原動力になったという。 
会社の成長に伴い、2006年には東京に支店を開設。これを契機に、ギフトセットだけでなく、店頭向けの単品商品にも事業領域を拡大した。「タオルやバッグといった日常アイテムを通じて、日々の生活に彩りを提供したい」という思いから、新たな商品が次々と生まれた。

社名の“ プレーリードッグ ”は、企業理念である『地球愛』を表現しています。
家内と私が動物好きということもあり、社名には動物の名前をつけたいと考えていました。子どもの動物図鑑でハグしているプレーリードッグ(※1)の写真を見つけた瞬間、即決しました。
プレーリードッグは集団で暮らし、仲間同士で助け合って生きている動物です。その絆の強さに共感し、企業理念に込めました。一企業としてできることは微力ながらも、世界のどこかで誰かが笑顔になれるような商品を届けることで平和に貢献したいと思っています。
(※1)プレーリードッグ:ネズミ目リス科プレーリードッグ属の草食動物の総称。体長30-40cmほどで、すべてが北米原産で、草原地帯に穴を掘って巣穴をつくり、群れで生活する。

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同社の転機となったのは、2004年に展示会で発表した「ケーキタオル」である。
当時45歳企画室長の革新アイデアで「le Patissier」というケーキタオルのショップがオープンする。
一見するとケーキのように見えるこの商品は、贈る楽しさだけでなく、” 見て驚き、喜ぶ体験 ”を提供するアイデア商品として、瞬く間に注目を集めた。
日本市場でのヒットを皮切りに、ドイツ、フランスでの展示会を通じてヨーロッパ市場に進出。さらにアメリカでも大口の受注を獲得し、グローバル展開の礎を築いた。
ケーキタオルは、見た目のインパクトと使いやすさを兼ね備えた商品として、現在も同社のヒット商品として国内外で親しまれている。

しかし、海外展開も簡単に成功したわけではない。
展示会後のやり取りは主にメールが中心で、時には夜中まで対応することもあった。” 展示会での反応は良いのに、注文に結びつけられない ” もどかしさに苦しむ日々が続いたという。

展示会では通訳の方に商談を助けてもらい、反応も非常に良かったんです。しかし、展示会が終わった後が大変でした。商談を早くまとめないと相手の熱が冷めてしまうんです。英語も苦手でしたし、当時はパソコンの操作も始めたばかりでしたから、なかなかうまくいきませんでした。英語は英会話教室に通って勉強して挑んだんですが、ビジネスで英語を使いこなすのは難しかったですね。


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ケーキではない、「ケーキタオル」である


出会いが生んだ海外進出のブレイクスルー


海外への進出でキーパーソンとなった人物が、フランスでアルバイトとして雇った28歳の青年である。

3月にフランスの展示会で出会ってすぐアルバイトとして採用。彼がパティシエの格好をして展示会に立つと人が寄ってくるんです。その場で彼を社員として登用しました。
ニューヨークギフトショーでは最終的に4日間で2,000万円の売り上げを上げてくれたので、それから、「アメリカ全土をローラー作戦や!行くぞ!」と、数々の展示会に出展しました。当時はとにかく売れに売れたので、ロサンゼルスで法人化までしました。


しかし、良いことばかりではない。中国では製品の模倣問題で裁判にまで発展した。

中国で「ケーキタオル」商品と展示の仕方まで模倣されたことがあります。中国国内で裁判を起こしました。弊社の登録商標は「ル・パテシエ」 です。しかし先方が先に中国市場で『パテシエ』という商標登録で先行されてしまっていた。
これでは弊社が「ル・パテシエ」の商標を使用できないので『パテシエ』の商標権を弊社に譲度することを条件に和解しました。


その後、中国法人を作り中国市場への展開を目指した。しかし、徐々に模倣品の乱立で売れなくなってきたため、2019年には中国を撤退。ほぼ同時にアメリカ法人も撤退する。

農業への挑戦と「みんなのごち福」に込めた想い


プレーリードッグが提供する4つの事業の中にファーム(農業)事業は異色だ。
2024年6月にオープンした寄付金付き食品ECサイト「みんなのごち福」だ。
「みんなのごち福」は、ごちそう(美味しい食事)と福袋(幸せを運ぶ袋)を組み合わせた造語。
食品ギフトの持つ豊かさや楽しさを伝えると同時に、企業の社会貢献と分かち合いの精神を大切にしたいという想いが込められている。

<ギフト×食品×農業>でより多くの人々に「地球愛」を届けたい

三重の農業大学に通っていた次男が農業をやりたいと言い出したんです。それなら会社で農業部門を作ろうと始めたのがきっかけです。京都の農業スクール「マイファーム」に1年間通って私も勉強しました。地元の兼業農家から田んぼを借り受け、本格的に米作りをスタートしました。


社長自身がトラクターを運転して米作りに参加し、少しずつ事業を形にした。
現在、三重県に5ヶ所、合計12反(※1反は300坪)の田んぼを所有しお米を作っている。

収穫したお米はネットで直販しました。しかし、2024年9月の米不足期に新米の先行販売で260件の注文が入り、弊社の取れ高数の1.5倍が売れてしまったんです。
さあ、困った。不足分の米を確保するために奔走し、やっとのことで三重県内の「大規模な契約栽培米店」を見つけましたが、仕入れ値が高すぎてガソリン代や諸経費を考えると赤字になってしまいました。お客様を裏切らない、ただそれだけの想いで、何度も私が軽トラックで直接取りに行き、最終的に受注したすべてのお米を届けることができました。
今、ファーム事業は付加価値の高い売り方を模索しているところです。

<ギフト×食品×農業>でより多くの人々に「地球愛」を届けたい

食品事業としては、お米の他にもオリーブオイルにも注力している。
近年、オリーブオイルは健康志向の高まりとともに少しづつ需要が伸びています。
2025年1月よりスペインのオリーブオイル生産者から直接輸入し国内販売をスタートする。
社長自らが信頼できる生産者とつながり、質の高いオリーブオイルを提供し始めた。

寄付金は1億円超え。多くの人々に「地球愛」を届ける


プレーリードッグは、商品販売を通じて社会貢献活動にも力を入れている。
寄付金付き商品の売り上げの一部を「国境なき医師団」、「日本赤十字社」、「国連WFP協会」などに寄付し続けている。現在その総額は1億3,000万円を超える。
また、2024年12月には認定NPO法人全国こども食堂支援センター「むすびえ」様と経済同友会様の協働企画 ” 冬休みこども食堂応援わくわくギフト ”に賛同し、全国1000ヶ所のこども食堂へマスクを届けた。
2015年にマスクの取り扱いがスタートする時に1袋に付き10円の寄付を付けた。その後エコバッグ1つに付き20円の寄付を付けていった。売り上げが伸び、寄付金も併せて伸びた。
その功績が認められ、2024年9月国境なき医師団から感謝状が届いている。

2011年3月の東北大震災があったときに、ビジネス仲間の事業が止まってしまった。そのとき「何かしなければ!」と思って寄付したのが最初です。一企業としてできることは微力ですが、世界のどこかで誰かの役に立ちたいという思いを大切にしています。寄付活動は、単なるビジネスの一環ではなく、企業理念である『地球愛』を体現する取り組みの一つです。


こうした活動が社員やお客様にも共感され、企業の信頼とブランド価値を高める要素にもなっているのだろう。
社長が描く未来は、”ライフスタイル提案型企業”として、ギフト、食品、農業を軸に、生活全体に豊かさや価値を提供することである。
単なる商品の提供ではなく、「消費者に感動を送りたい!」の気持ちで、消費者の立場で考えて、業界など関係なく自然体で新たな領域にも挑戦し、社員全員が仕事が楽しく、社会に貢献する会社を目指している。

まずは独自性のある商品を企画・開発し、お客様に「この会社の商品だから信頼できる」と思ってもらいたいです。
自社で農業に取り組んでいるからこそ、作り手としての誠実さや安心感を商品に反映させていくことが今後のテーマです。また、海外展示会への出展にも再挑戦します。
過去、成功したその経験を活かして、「プレーリードッグ」のブランドとしての認知度を再度高め、国際市場での存在感を出していくことを目指しています。


社長は” 挑戦し続けることが大切 ”と語り、自社の強みを最大限に活かしながら、ギフト事業、ライフスタイル・和布華事業、ファーム事業、SP事業の4つの事業を軸に、より多くの人々に「地球愛」を届けたいと願う。
社長の「地球愛」を具現化した形の一つが寄付付き商品の販売だ。
2011年に東北大震災がきっかけで始めた寄付付き商品の販売の寄付金額は約1億2000万円(2023年現在)にのぼる。
この取材中も最初から最後まで笑顔を絶やさない松岡社長自身が「地球愛」そのものの方に見えた。

<ギフト×食品×農業>でより多くの人々に「地球愛」を届けたい


株式会社プレーリードッグ
本社:大阪市中央区安土町3丁目4番16号 船場オーセンビル7階
オフィシャルサイト:https://www.prairiedog.com/
「みんなのごち福」:https://gochi-fuku.com/